薬剤師の投資マニュアル

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不動産薬剤師による「人生逆転 下請けサラリーマンのマンション1棟購入物語 目指せサラリタ!目指せビジネスオーナー」のおすすめ度

こんにちわ、西園寺家康です。

 

今回は人生逆転 下請けサラリーマンのマンション1棟購入物語 目指せサラリタ!目指せビジネスオーナーについて読了しましたのでご紹介をします。最近は難しめの不動産投資関連本を読むことが多く、手短にサクッと読める本を探していました。そこで見つけたのが今回の本です。この本は評価も高く、小説形式でサラリーマンがサラリーマン大家になるまでの軌跡を記されており、読みやすそうとの思いから購入しました。いつものように明確な目的があって購入したわけではありませんが、本も縁だと考えているので、今回はこの本を書評致します。

 

本の概要 

本作品は架空のストーリー仕立てで、不動産経営について、不動産購入までの流れを解説している本です。内容はその場にいるのではないかと思えるほど想像できるほどのリアル感たっぷりです。また本作品はストーリーは勿論、不動産購入における大事な知識に至っては【解説/補足情報】ページを設け、しっかりと説明しています。まるで短編小説を読んでいるのはないかと思うほど、読みやすく、不動産投資をこれから始めようとする人向けにおすすめの一冊です。不動産投資に取り掛かる初めの一冊としては最適解でしょう。著者はサラリーマン時代に物件を購入し脱サラしており、今は不動産事業だけでなく、不動産コンサルタントとしても活躍しておられます。

数値化

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おすすめ度 

★★★★☆

1.価格 (安いか) 648円(kindle価格)

★★★★☆

2.読みやすさ(理解のしやすさ)

★★★★★

3.時間 (読み終えるまでの時間の少なさ)

★★★★★

4.著者の信頼度 (著者の背景)

★★★★☆

5.知識の吸収 (学ぶ内容が多いか)

★★★☆☆

素人向け or 玄人向け

感想

とにかく読みやすい。一気に読みました。不動産投資をこれから始めようと思っている人・興味がある人にお勧めの一冊です。私の中で不動産購入までの流れが、あいまいなものから鮮明なイメージに変化しました。またメンターや銀行融資担当者との会話を通じて、主人公だけでなく読者も成長させてくれる本でした。

 

特に、以下の3点に対するノウハウが詰まった本でした。

・不動産賃貸業においての経営者としての考え方

・不動産関係各所への関係性作り

・資料準備

多くの不動産投資本は不動産購入のノウハウを解説しています。例えば、物件はRCで、ローンはフルローンがおすすめですといったように。しかし、本作品では不動産投資に対する視点を変え、購入後の不動産賃貸事業プランであったり、持続可能な人間関係構築力を教えてくれる本でした。当たり前ですが、不動産事業は決して一人で成り立つものではなく、チームで成し遂げるものと語りかけてきます。

 

また本作品には【購入者様への特典】がついています。それは収支表作成エクセルシートです。正直に申すと、少し期待外れでした。そのエクセルシートの使い方についての説明や実際の使用方法例があればより良かったです。またそのエクセルシートを手に入れるにはメールアドレス登録する必要ありました。

 

私なりの勉強したポイント

引用;「①公共性  安心・安全・快適な住環境を提供する。相手、社会に対して貢献できること。 ②健全性  貸借対照表(B/S)と損益計算書(P/L)のバランスが取れていること。 ③成長性  需要に基づく成長が見込めること。 ④収益性  修繕、税金、金利を含めて、利益が見込めること。 ⑤流動性  資産の組み換えまで考慮して、売買できること

 

融資の5原則について説明しています。ここで注目なのは①の公共性です。そもそも広辞苑で「融資」を調べると、「融資」とは、お金を必要とする者に貸し、資金を融通することと書いてありました。私自身もそのような理解でした。しかし、現実世界での「融資」とは意味が少し違うことに気付きました。即ち、現実世界での「融資」とは人々のためになることをするために(大義名分)資金を融通することなのです。投資家がお金を儲けるために、銀行側が融資してくれるわけではないということです。「投資家が儲けるために銀行が融資し、その結果人々のためになる」という流れではなく、「人々のためになることをするために、銀行が融資し、その結果投資家が儲ける」という流れなのです。この原理は不動産は公共性があるため融資可能であるが、株式投資は公共性がないため融資不可能であるという説明にもなるでしょう。従って、銀行へ融資を願うの際に投資家は不動産事業を通じて人々にどう貢献したいか、貢献した後どうするのかをいかに熱く語ることが出来るか。そこに事業性・公共性があるのか。をしっかり説明する必要があると感じました。基本的なことであるが、忘れやすいところであるのでしっかりと心に刻みたいと思います。

 

まとめ

・ストーリー形式で読みやすい。

・不動産投資をする際の初めの1冊として非常にお勧めできる本

・不動産投資は個人ではなく、チームで行う

・融資には公共性が必要