薬剤師の投資マニュアル

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不動産薬剤師による「これを知らずに個人が不動産投資をしてはいけない!:既存大家さんの成功体験を鵜呑みせずに正攻法で稼ぐ方法」のおすすめ度

こんにちわ、西園寺家康です。

 

今回はこれを知らずに個人が不動産投資をしてはいけない!: 既存大家さんの成功体験を鵜呑みにせず正攻法で稼ぐ方法について読了しましたのでご紹介をします。不動産投資というミドルリスク・ミドルリターンという投資方法に対し、成功事例の話よりも、リスクをしっかり知ることの方が投資においては大事であると思い、300円という安さから購入しました。不動産投資本を読んでいて、成功大家さんの本を読むことも大事であるが、肝心なところが隠されていたり、何故成功したのかについての考察がまとめられていないことが多いと感じています。つまり、時流に乗っただけなのか、確固とした理論があって成功したのか分からない事が多いのです。リスクをしっかり把握しておくためにも、プロ目線での理論化された不動産投資法について知りたく、この本をと読みました。

本の概要 

現在、不動産投資本が大流行りであるが、これらを鵜呑みにしたまま不動産投資を始めることは危険であると、個人投資家に警鐘を鳴らす本。著者は、金融機関と不動産会社において、長年最前線で不動産を扱ってきた不動産コンサルタントであり、現在は個人向けの不動産アドバイザーを行っています。金融機関と紐づいていないため、中立・公正で顧客の立場に立った目線で本を執筆しています。人気物件のタイプ別のメリット・デメリットを紹介し、その評価法や収支の見方について簡単に説明しています。また不動産の基礎的な項目は勿論、個人投資家に対して不動産投資目的とリスクの許容度につ基づいた合理的な判断を薦めていることが特徴です。投資初心者から既に投資を始めたばかりの人、2棟目を購入しようとする読者を意識して書かれた本となります。

数値化

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おすすめ度 

★★★★☆

1.価格 (安いか) 300円

★★★★★

2.読みやすさ(理解のしやすさ)

★★★★☆

3.ページ数 (枚数が多いか)

★★★☆☆

4.著者の信頼度 (著者の背景)

★★★★★

5.知識の吸収 (学ぶ内容が多いか)

★★★★☆

素人向け or 玄人向け

感想

不動産投資を始めようと思っている人にお勧めの一冊です。不動産投資を始めるうえで一定の指針を持っているのか、リスクに対応することが出来るのか?と、もう一度考えさせられるだけではなく、知識をより昇華させてくれる本です。内容としてはまずは不動産投資の目的を明確化してから、対象となる投資先候補を選定し、十分なシミュレーション、出口戦略を明らかにしたうえで、投資タイミングを計り、算入すべきという一連の著者の考えが書かれています。5年で家賃収入〇億といった成功本ではなく、必要な情報・知識を分かりやすく伝えています。

 

ページ数の割に、ボリュームがあり知識を多く吸収できる本でありました。特に今不動産投資を必ずすべきなのか?目標は?今の経済状況からリスクはどれだけとることが出来るのか?については考えさせられる内容です。特に、本書で書かれた不動産投資とリスク許容度から算出される投資方法については個人投資家に対して一定の指針を与えるものでありました。300円という値段に対するコスパは非常によく、是非とも薦めたい・私自身何度も読みたい本です。

 

不動産情報サイトのURLを欲しい情報別にまとめて載せてあり、情報収集の仕方学ぶ事もできました。

【不動産投資マーケットの将来動向】 

CBRE 不動産投資家調査

 【空室率(又は稼働率)】

ARES(不動産証券化協会)J-REIT REPORTの各セクター稼働率 タス 賃貸住宅市場レポート オフィスは、CBRE、三幸エステート、三鬼商事各HPマーケットレポート

【建築費】

国税庁HP 建物の標準的な建築価額表

 

私なりの勉強したポイント

引用;「価格が下がりにくい優良物件を購入し、安定的な賃料収入を得て、節税メリットを最大限享受し、マーケットの波に乗り売却する、これが基本です。」

兼業大家ではインカムゲイン(家賃収入)だけを目指すことで精一杯になると思っていたのですが、私の考えが甘かったようです。日本総人口減少時代では出口戦略としてキャピタルゲイン(売却益)を受容できるようなプランニングを持つことが大切であることを学びました。そのためには土地をマクロではなくミクロ視点で見ることが必要だと思います。いくら人口減少傾向であると言え、主要駅近辺の住宅は価値が下がりにくいです。土地や地域性をしっかりと考慮した戦略の策定が必要でしょう。

 

引用;「不動産については、特に定説のようなものはありませんが、過去のサイクルを長期的に分析した場合、概ね16-17年くらいで一つのサイクルが成り立つ」

不動産価値上昇機運が10年ほど続いている今、本当に不動産投資をすべきなのか。と考えさせられます。少なくとも私の場合は経済状況的にキャッシュを貯める必要があるので、不動産投資については、2020年後以降になると考えています。オリンピックも終わり、安い時期に買って高い時期に売るを目指していきたい。そのために、この住宅価格が安いのか・高いのかを認識するための感覚を持つことが重要であると考えています。即ち、J-REITであったり、不動産住宅価値指数を馴染みにしておくことが大事であると思います。

まとめ

コスパが良い本であり、非常にお勧めできる本

・投資目的とリスク許容範囲から投資水準を持つ

・出口戦略までしっかりと考える

・不動産価値指数を身近な物に感じる工夫が必要