目論見書と運用報告書との違い
こんにちわ、西園寺家康です。
前回「目論見書とは」、「内容・記載事項」、「検索・ダウンロード方法」についてまとめていきました。今回は目論見書に対して同じものだと勘違いされやすい運用報告書についてまとめていきたいと思います。
運用報告書とは
「運用報告書」(英語名:investment report) とは投資信託の運用状況や資産状況が記載された文章です。運用報告書には、運用期間中の基準価額がどう推移したのか、ベンチマークとの差異について、今後の運用方針について、またそれらに対するファンドマネージャーのコメント等が記載されています。基本的には決算ごとに発行されます。
だいだい10-20ページくらいのボリュームがあります。絵や図・グラフが多いので読むのにそんなに時間はかかりません。
内容・記載事項
以下の2項目に分けて投資信託の説明がされています。
運用経過
・基準価額の変動の推移
・基準価額の変動要因
・最近5年間の年間騰落率
・投資環境について
・ベンチマークとの差異について
・分配金
今後の運用方針
・運用方針
検索・ダウンロード法
運用報告書は誰でも・どこでも無料で見ること・ダウンロードすることが出来ます。そのためにはネット証券のHPを開きます。
楽天証券で見ることがおすすめです。
SBI証券では運用報告書が出てこない場合があります。
楽天証券の場合
1. 楽天証券公式HPを開きます。投資信託積立をクリックします。
2.クリックしたページから調べたい投資信託がある場合は検索機能を使って調べていきます。今回はランキング2位のeMASISSlim先進国インデックスの運用報告書を見ていくことにします。eMASISSlim先進国インデックスをクリックします。
3. 運用報告書と書かれた文書がページ中盤に出てくるのでそこをクリック
4.eMASISSlim先進国インデックスの運用報告書のPDFが出てきます。見ることもできますし、印刷もダウンロードもできます。
以上で検索・ダウンロード方法の説明終わりです。
目論見書との違い
一言でいうと、目論見書はPlan(P)、運用報告書はDo(D), Check(C), Act(A)です。そもそもPDCAサイクルとは活動における管理業務を円滑に進めるための手法の一つのことです。Plan(計画)→Do(実行)→Check(評価)→Act(改善)の4つのステージを順に繰り返すことで 業務を継続的に改善する方法です。
目論見書では、その投資信託の運用方針、目的、事業計画、ルール(P)を定めています。事業計画書のようなイメージです。一方、運用報告書ではその事業計画書を実行した結果(D)、その結果を評価(C)、より良い結果を生むためにはどう改善していけば良いか(A)を記しています。
目論見書と運用報告書がセットになっていることと各々の違いがはっきりしてきましたね。PDCAのサイクルを意識しながら、目論見書と運用報告書をセットで見ていくことをおすすめします。
まとめ
・運用報告書は運用状況・今後の運用方針を示す
・運用報告書はどこでも、誰でも、無料
・目論見書と運用報告書はセット
tchuess!!