薬剤師のポートフォリオの作り方 実践編
こんにちわ、西園寺家康です。
前回をさっと復習すると
1.目標・ルール作り
2.20年後を予想する
でした。
3.基本型→自分流に
からまとめていきます。
3. 基本型→自己流
それでは今までの考えを基にポートフォリオを作っていきます。
基本型は国内債券25%、日本株25%、海外債券25%、海外株25%です。
2.で決めた(世界・自分の将来像)をポートフォリオに反映していきます。
・投資目標より、利率5%を目指す。
・新興国は成長↑
・日本は停滞↓
・若さ・薬剤師を武器に
債券について
「債券」とは社会的に一定の信用力のある発行体が資金を調達する際に、金銭消費賃貸契約類似の法律関係に基づく金銭債券の内容を券面上に実体化させて発行する有価証券のこと。おもな発行体には国、地方公共団体、政府関係機関、特殊金融機関、企業などがある。
債券は基本的には元本割れすることがなく、安定して利益を受け取ることが出来る資産です。株とは異なり、基準価額も変動しにくいといった特徴があります。安定的に利益を受け取りたい人にお勧めの商品です。
従って、ポートフォリオの中に債券を組み入れると、リスクを抑えること、分散投資になることといった利点があります。
年齢=債券の割合
ここで、年齢とリスクの関係から、債券の資産割合は年代と同じにすると良いという法則があります。20代後半なので、30代と考え、債券の割合を30%と設定します。
リーマンショックやギリシャ・ショックの状況を推察するに、緊急時になると「安全通貨」として日本円が買われ、急な円高に陥る傾向があります。従って、海外資産を保有する日本国民にとっては円高・海外資産価値低下と二段蹴りを食らうわけです。
そこで私は、日本債券の比率を高めることにしました。
日本債券25%;先進国債券5%
新興国債券は金利は高いものの、リスクが高い商品なので、リスクを抑えることには適していません。
株式について
株式割合70%を日本・先進国・新興国に振っていく作業です。その際、このサイトを私は利用しました。
長期投資予想/アセットアロケーション分析 ~ 投資信託のガイド|ファンドの海
まず、債券欄に
日本債券25%, 先進国債券5%を入力します。
20年後の未来の章で決めた株式投資の条件はこの3つでした。
・新興国は成長↑
・日本は停滞↓
・薬剤師・年齢
ここからファンドの海の表に数値を打ち込み、自分の投資目標に合わせていきます。私の場合は期待リターン5%を目指しました。
例えば
先進国30%、新興国30%、日本10%
期待リターン;5.18 %
リスク;14.8 %
想定最大損失額=投資金額×{期待リターン-(2×標準偏差)}
投資金額を100万円とすると、(標準偏差=リスク)
想定最大損失額=100万円×{5.18-(2×14.8)}
=-24.42万円
赤い点が点の集団の右上がりの線(フロンティア曲線)に近ければ近いほどバランスがとれた良いポートフォリオであることが言われています。
この計算結果から、リスクが5%を超えているのでリスクが高いかなと私は感じました。
もう一つ例を挙げると、
先進国40%、新興国20%、日本10%
期待リターン;4.76 %
リスク;14.10 %
想定最大損失額=100万円×{4.70-(2×14.10)}
=-23.50万円
今回はフロンティア曲線から離れました。これは効率的なポートフォリオとは呼べません。
先進国35%、新興国25%、日本10%
期待リターン;4.97 %
リスク;14.44 %
想定最大損失額=100万円×{4.97-(2×14.44)}
=-23.91万円
フロンティア曲線に近づき、リターンが4.97%と目指す数値に近かったことから、私はこのポートフォリオに決めました。以前、リスクの話でお話しした想定最大損失額も25%を超えていないので、私は恐慌の時も安眠して寝ることが出来るでしょう。
一応リンクを張っておきます。
数値を打ち込みして、自分の投資目標や思想合致するような数値を引き出す事が大事だと思います。
まとめ
・年代・投資目標から債券割合を算出する
・ファンドの海で、投資目標に近い株式割合を算出する
・想定最大損失額が受け入れる額であるか考える