目論見書の読み方ガイド
こんにちわ、西園寺家康です。
今回は「目論見書の読み方」について説明をしていきます。これまでの話で、目論見書について、目論見書と運用報告書の違いについて説明してきました。実際、目論見書をどう読んでいけばいいか、目論見書を読むことを通じて投資信託の比較・選び方についても発展させていきます。
目論見書を読む目的
1.投資信託について知るため
目論見書とは投資信託の説明書です。目論見書は注目している投資信託が「どんな特徴があるのか」、「手数料がいくらかかるのか」、「運用方針・運用目的は何なのか」等を知るための大事な情報源です。これは分かると思います。
2.他の投資信託と比較するため
目論見書を読む目的は、もう1つあります。それは自分の投資目的・考えに合わない投資信託を排除するためです。例えば新興国株式インデックスに投資をしようとした時、ノーロード、運用手数料安い順で検索したとします。気になる投資信託が「eMAXIS Slim 新興国株式インデックス」と「ニッセイ-<購入・換金手数料なし>ニッセイ新興国株式インデックスファンド」であったとします。この中でどちらを選択するのか、その理由を探すために目論見書を見るのです。
目論見書の読み方
「eMAXIS Slim 新興国株式インデックス」と「ニッセイ-<購入・換金手数料なし>ニッセイ新興国株式インデックスファンド」を実例にして目論見書の読み方をまとめていきます。
ここで目論見書攻略チェックシートです。このチェックシートが求める情報を目論見書から引っ張ってくればいいのです。それが私流の目論見書の読み方です。足りないデータは投資信託のモーニングスター|株式・投資信託・ETF・ニュース・ランキングから拾ってきます。
チェックシート活用方法
比較したい株式を設定します。今回は名前が長いので、「eMAXIS Slim 新興国株式インデックス」をAと呼び、と「ニッセイ-<購入・換金手数料なし>ニッセイ新興国株式インデックスファンド」をBと呼びます。
- 10項目のデータ収集
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10項目を比較し、より優れたほうを一番左に記す。
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AとBどちらの方が点数が高いかを調べる。
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点数高いファンドがあなたにとってベターなファンド
今回の場合は、Aに2点、Bに0点です。従って、私にとってAに投資する方がベターということになります。
ざっくり解説
・基準価額・純資産項目は高い額が良い
・運用管理費・購入手数料が低い額が良い
・「シャープレシオ」とは運用効率の高さを示します。投資のリスクに対し、どれほどのリターンを得ることが出来るかを示す指標。シャープレシオは高い方が良い
・「トータルリターン」とは投資信託に投資することで得られる年間の利益または損失のこと。トータルリターンは高いほうが良い
まとめ
・目論見書は投資信託を知る・比較するため
・チェックシートを活用
・点数化して比較する
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ウォール街のランダム・ウォーカー〈原著第11版〉 ―株式投資の不滅の真理
この本は500ページから600ページほどあり、読みがいがあります。投資をする上でこれまでの投資家達の歴史や投資手法を学ぶ教科書的な本です。難しい話もありますが、理解できなくても1周すればきっと投資家として十分な一歩を踏めると思います。個人的にはオランダのチューリップの話が面白かったです。
tchuess!!